第21号~第30号(平成10年3月~平成19年3月)

第21号平成10年3月

論文

近世中後期における訴願論理と実現過程―新堀江町の町立の論理と特質を中心として― 落合 功 (1)
会津地方民権結社・政党の結成―全国的国会開設運動への連携― 松崎 稔 (26)
「ワシントン体制」理解の変遷―戦後日本近現代史の史学史的一考察― 小池聖一 (47)
年中行事からみた室町幕府の経済について―十五世紀後半以降を中心に― 田中浩司 (72)

史料紹介

中央大学図書館所蔵古文書(中・近世文書の三) 小田修・福田英一・前嶋敏 (95)

書評

家近良樹著『幕末政治と倒幕運動』  久住真也 (103)

博物館・資料館探訪

豊島区立郷土資料館

藤野保・皆川完一先生の古稀を記念して

藤野保先生の古稀を祝う  清水紘一 (115)
藤野保先生略年譜 (118)
藤野保先生著作目録 (122)
皆川完一先生の古稀を祝う  石井正敏 (137)
皆川完一先生略年譜(著作含む) (142)

第22号平成11年3月

論文

中世後期付落における古老百姓と神主職  坂田 聡 (1)
本多利明の経世理念「自然治道」に関する一考察  宮田 純 (23)
水戸藩士小宮山昌秀の徒罪認識とその背景  神崎直美 (48)
明治維新期三井組の土地所有と地租改正  滝島 功 (64)
関東軍統制と「協力内閣」運動の挫折  倉山 満 (92)

研究ノート

「第一回渤海国書について」補考  石井正敏 (110)
武具の土用干し  荒垣恒明 (126)

史料紹介

中央大学図書館所蔵古文書(中・近世文書の四)  

   新垣恒明・片桐昭彦・西川広平・福田英一・前嶋敏

(142)

書評

藤野保編『近世国家の成立・展開と近代』  宮田 純 (154)
『多摩市史 通史編一 自然環境・植物・動物 原始および古代・中世・近世』  小野一之 (159)

博物館・資料館探訪

愛媛県歴史文化博物館  藤田 正 (163)

第23号平成12年3月

論文

奥羽両管領と関東両執事―初期鎌倉府と奥州-  小国浩寿 (1)
初期鎌倉府における所務沙汰の一形態  原田正剛  -相模国山内庄秋庭郷内信濃村をめぐる相論を中心として― (20)
豊臣政権の贈答儀礼と鷹狩  盛本昌広 (47)
中近世移行期における山間村落と生業秩序  西川広平  ―丹波国山国荘の公事・役負担をめぐって― (73)
明治初年東京の邸内社堂―社寺地処分研究の一環として―  滝島 功 (94)
「日中戦争」と海軍―初期に於ける拡大過程を中心に―  五十嵐 憲 (121)
戦前期既成政党政治家「革新」化の軌跡―大政翼賛会成立以前の太田正孝を事例として―  矢野信幸 (140)

学界動向

日露歴史教育セミナーに出席して  鳥海 靖 (171)

書評・文献紹介

落合功著『江戸内湾塩業史の研究』  池田真由美 (179)
中田易直編『近世日本対外関係文献目録』  宮田 純 (187)
鳥海靖・松尾正人・小風秀雄編「日本近現代史研究事典」  鈴木芳行 (191)

博物館・資料館探訪

大阪青山歴史文学博物館  細谷勘資 (194)

第24号平成13年3月

論文

戦国期長尾景虎(上杉輝虎)の権力確立と発給文書  片桐昭彦 (1)
江戸屋敷「閉門」をめぐる情報と意識―那須家改易連座の津軽家を事例として―  岡崎寛徳 (28)
「竹島渡海一件」について  落合 功 (49)
近代都市道路空間の規制と利用―東京における床店規制問題と地租改正―  滝島 功 (62)
1876年フィラデルフィア万国博覧会と日本ム参加過程・状況を中心に-  関根 仁 (84)
旧川越藩士族の「就産」活動  佐々木正道 (107)

新刊紹介

田代和生著『江戸時代挑戦薬材調査の研究』  松尾正人 (132)

博物館・資料館探訪

神奈川県立歴史博物館  寺崎弘康 (134)

第25号平成14年3月

論文

縄文時代における石皿の利用と廃棄について―群馬県東部地域における石皿のあり方―  田村 博 (1)
幕藩制国家の展開と領国体制―近世大名(藩)の数量的考察(一二)― 藤野 保 (16)
浜松藩の人足寄場―幕府老中水野忠邦の領内施策とその幕政からの影響について―  神崎直美 (48)
本多利明の国家再生論に関する一考察―カムサスカ開発論を中心に―  宮田 純 (64)

研究ノート

「ワシントン体制」論再考  小池聖一 (89)

新刊紹介

石井正敏著『日本渤海関係史の研究』  宮永 廣美 (99)
峰岸純夫著『中世 災害・戦乱の社会史』  小野 一之 (100)
島田次郎著『荘園制と中世村落』  坂田 聡 (102)
多田仁一著『在村文化と近代学校教育―多摩地域等の事例から―』  牛米 努 (103)
松尾正人著『廃藩置県の研究』  池田 宏 (105)
落合弘樹著『明治国家と士族』  國 雄行 (107)
小宮一夫著『条約改正と国内政治』  植山 淳 (109)
佐藤元英著『近代日本の外交と軍事州権益擁護と侵略の構造一-一一』  堀口 修 (111)
西村絢子・藤村久美子・牧原憲夫編『わたしとわたしたち―人権と民権を考える―』  大湖賢一 (114)
中央大学百年史編集委員会専門委員会編『中央大学百年史』通史編 上 久住真也 (116)

博物館・資料館探訪

租税史料館  鈴木芳行 (120)

第26号平成15年3月  峰岸純夫先生古稀記念号

『中央史学』第27回大会シンポジウム 歴史における多摩地域

問題提起  松尾 正人 (1)

基調報告

中世多摩の武士団と国府・寺社  峰岸純夫 (5)
近世多摩の新田開発と寺社 -享保期新田と黄檗宗寺院-  森安彦 (29)

課題報告

古代・中世の多磨郡と武蔵国府  小野一之 (69)
歴史における多摩地域 -三多摩地域研究の今日的課題-   新井勝紘 (80)
近世史における多摩地域研究の今日的課題  神立孝一 (87)
「多摩/地域」の近代史を展望するために -多摩地域研究の今日的課題-    石居人也 (96)

討論

(司会)坂田聡・松尾正人 (102)

論文

鎌倉府成立に関する一考察 -斯波家長期の鎌倉府を通じて-  原田正剛 (113)
第一次長州出兵前後の薩摩藩 -挙国武備充実構想と関連から-  久住真也 (117)

博物館・資料館探訪

報徳博物館  飯森富夫 (157)

第27号平成16年3月  鳥海靖先生古稀記念号

論文

戦国期地域権力の「公儀」について  池 享 (1)
津軽五所河原窯跡群の系譜  井出靖夫 (18)
鎌倉陰陽師惟宗文元と奉行人皆吉氏  赤澤春彦 (38)
室町時代における尾張国守護代織田氏の系譜に関する考察  鎌原恒 (58)
本多利明の経済思想 -享和元年成立『交易論』を中心として-  宮田純 (75)
慶應三年の高野山出張に関する一考察 -岩倉具視周辺の浪士を中心に-  尾美香 (95)
初期議会期衆議院における請願の一考察  今村千文 (115)

研究ノート

越前松平家・加賀前田家の家格と陪臣叙爵について -十七世紀後期における-  内野豊大 (136)

新刊紹介

加藤謙吉著『大和政権とフミヒト制』  小野里了一 (152)
石井正敏著『東アジア世界と古代の日本』  宮永廣美 (156)
黒田弘子著『女性からみた中世社会と法』  林 薫 (158)
峰岸純夫編『日本中世史の再発見』  赤澤春彦 (160)
坂田聡・榎原雅治・稲葉継陽著『村の戦争と平和』  谷合伸介 (162)
中央大学山村研究会編「古文書調査報告書」1
『山村史料の調査と成果 -山梨県南巨摩郡早川町薬袋・槫坪・千須和-』  峰岸純夫
(163)
前川要編『中世総合資料学の提唱 -中世考古学の現状と課題-』  井出靖夫 (165)
藤野保著『近世国家史の研究 -幕藩制と鎖国体制-』  白根孝胤 (167)
田代和生著『倭館』  鈴木康子 (169)
森安彦著『古文書を読もう』  安高啓明 (171)
鳥海靖著『動き出した近代日本 -外国人の開化見聞-』  刑部芳則 (173)

調査だより

サハリンを訪ねて -「もう一つの蒙古襲来」を探る-  前川要 (175)

博物館・資料館探訪

町田市立自由民権資料館  松崎稔 (179)

第28号平成17年3月  森安彦先生古稀記念号

論文

史料保存の今日的課題 -新しいアーカイブズ学の世界へ-  安藤正人 (1)
古代津軽における須恵器生産と流通  中澤寛将 (19)
陸奥南部における古代ロクロ土師器の系譜  関根章義 (42)
歴史研究と地理情報システム  山口欧志 (61)
平氏家人の存在形態 -厳島神社神主佐伯景弘を事例として-  林 薫 (81)
上杉氏京都雑掌神余氏と「御寺」泉涌寺  谷合伸介 (103)
近世長崎における公的身柄拘束機関の実態と組織 -牢屋・溜を中心に-  安高啓明 (124)
将軍家鷹場鳥見による農間余業の把握と統制  宮坂新 (143)
本多利明の水利政策論 -寛政一二年成立『河道』を中心として-  宮田純 (161)
江戸時代の縁家について -武家から公家への助力金を中心に-  清水善仁 (184)

研究ノート

戦国の「半手」覚書  青木裕美 (202)
天保飢饉の記録 -下野国安蘇郡飯田村蓼沼知吉『大飢饉由来記』の紹介-  藤塚巨人 (216)

新刊紹介

木崎弘美著『長崎貿易と寛永鎖国』  小山幸伸 (230)
桜井昭男著『黒川能と興行』  矢野信幸 (232)
松尾正人著『明治維新と文明開化』  刑部芳則 (236)
前澤哲也著『日露戦争と群馬県民』  松崎稔 (238)
小野一之・鈴木彰・谷口榮・樋口州男編『人物伝承事典 古代・中世編』  飯森富夫 (240)
伊藤隆・季武嘉也編『近現代日本人物史料情報辞典』  服部光浩 (243)
上越市史編さん委員会編『上越市史』通史編4 近世二  荒川将 (245)
武蔵村山市史編さん委員会編『武蔵村山市史』通史編 下巻  池田良郎 (247)

調査だより

調査の日々を振り返って -山村研究会の一四年-  荒垣恒明 (249)

博物館・資料館探訪

新潟県立歴史博物館  前嶋敏 (252)

追悼

稲生典太郎先生のご逝去を悼む  松尾正人 (311)
稲生典太郎先生の思い出  佐藤元英 (314)
稲生典太郎先生経歴と業績 (318)

第29号平成18年3月

中央史学会第30回大会シンポジウム 「幕末維新の天皇と将軍」

趣旨説明  松尾正人 (1)

基調報告

「孝明政権」の確立と展開  ジョン・ブリーン (4)
幕末の摂関家支配  家近良樹 (15)

課題報告

幕末の徳川将軍と畿内  久住真也 (36)
幕末維新と公家社会 -幕末公家社会研究の現状と課題-  清水善仁 (43)

討論

(司会)松尾正人・佐藤元英 (55)

論文

「仏軍艦アルクメーヌ号の琉球来航」情報の伝達様相  岡部敏和 (69)
明治初年の散髪・脱刀政策  刑部芳則 (90)
第二次日韓協約締結交渉の経過と法的考察  大房信幸 (109)

研究ノート

「関東御医師」考 -鎌倉幕府に仕えた医師の基礎的考察-  赤澤春彦 (125)

史料研究

『和珥部氏系図』について  古系図研究会(加藤謙吉代表) (140)

書評

鳥海靖・三谷博・西川誠・矢野信幸編『日本立憲政治の形成と変質』  瀧井一博 (175)

新刊紹介

峰岸純夫著『新田義貞』  原美鈴 (184)

博物館・資料館探訪

山梨県立博物館  小畑茂雄 (186)

第30号平成19年3月

『中央史学』30号の刊行を迎えて

-回顧と展望-  中田易直・石井正敏・松尾正人・佐藤元英・坂田聡 (1)

中央史学会 第31回大会公開講演録

中世史における比較と対話 -西洋と日本、文字史料と考古史料-  森本芳樹 (26)

論文

源隆国宛成尋書状について  石井正敏 (44)
渤海から金・東夏代における城郭遺跡の空間構造とその特質 -ロシア沿海州の中世遺跡を中心として-  中澤寛将 (63)
中世東国における陶磁器流通 -常総地域を中心として-  森田義史 (83)
鎌倉御家人熊谷氏の系譜と仮名  柴崎啓太 (103)
荘園公領制と流通 -船と銭と陶磁器-  峰岸純夫 (125)
奥州管領と斯波兼頼の立場  白根靖大 (141)
丹波国山国地域における宮座の構造と村落類型 -主に枝郷黒田宮村春日神社の宮座を例に-  坂田聡 (159)
遠山金四郎景纂と江戸の社会  岡崎寛徳 (180)

書評・紹介

坂田聡著『名字と名前の歴史』  白水智 (198)
白水智著『知られざる日本 -山村の語る歴史世界』  小野一之 (204)
森安彦著『地域社会の展望と幕藩制支配』  山崎圭 (212)
藤野保著『近世国家解体過程の研究』(前編・後編)  松尾正人 (221)
國雄行著『博覧会の時代 -明治政府の博覧会政策-』  関根仁 (226)
岡崎寛徳著『近世武家社会の儀礼と交際』  山本英貴 (234)

博物館・資料館探訪

鶴岡市郷土資料館  今野章 (237)